Field Trips

邸宅美術館巡り

Winterthur , DE

Photo by Michiko Onodera

18世紀後半~20世紀前半、アメリカは芸術・美術・文化・富が世界から集まり、
特に東海岸や南部の州に集中し、アメリカ史でもっとも繁栄した華やかな時代を
Gilded Age(ギルド/黄金時代)と呼びます。
そのGilded Ageに建築された、現存する歴史的建造物が邸宅美術館として一般に公開されています。
建築様式、室内装飾美、またテーブルウェアをはじめてとする調度品を
当時、邸宅に暮らした夫人たちに焦点を当て、米国AIAアンティーク鑑定士の視点から、これまで訪れた邸宅美術館を徐々に紹介をしています。

The Frick Collection NY

The Frick Collection NY.フリックコレクションNY.

アメリカGilded Age(19世紀~ギルド時代・アメリカ史黄金期。)に活躍した鉄道・石炭王・銀行家ヘンリー・クレイ・フリック氏のニューヨーク5番街の邸宅美術館。

​新古典様式建築の邸宅内にはフリック氏収集による世界の古典的巨匠の名画・家具・彫刻の数々が、素晴らしい住居空間に展示されています。

フリック夫人のフレンチ・ブドワールルーム

(婦人の間)はうっとりため息。。

叶うことなら、住みたくなってしまうほどの邸宅美術館です。

​Hillwood Estate

ワシントンDC郊外の閑静な街並みに佇む

Hillwood Estate邸宅美術館。

 

20世紀を代表するアメリカ

ジェネラルフーズINC.の創立者Charles William Post氏の1人娘でソーシャライツの

Marjorie Merriweather Post 夫人の邸宅&庭園を1973年に美術館とし一般に公開。

ジョージアン様式建築にルイ15世&16世様式の室内装飾。ロシア外交官夫人の頃に収集したロシアンインペリアル家具、美術品、テーブルウェアが展示されています。ダイニングルームの壁一面に施された彫刻装飾・ボワズリ―は息を呑むほどの美しさです。

女主人の趣味趣向が細部にまで反映された優美な邸宅美術館です。

Westbury House,NY

NY州ロングアイランドの邸宅美術館- Westbury House.

19後半~20世紀に掛けて活躍したアメリカ鉄鋼王、John Shaffer Phipps邸を1959年邸宅美術館として一般に公開。

​厳格な佇まいの英国王政復古時代の建築様式/Charles II-Style。1階はトラディショナル・イングリッシュクラシック様式のインテリアで設えられ、2階、Phipps夫人のブドワールルームと子供部屋は優美なアダム様式が大変魅力です。大の紅茶好きだったPhipps夫人はライブラリーに隣接するコンサバトリーで、親しい友人を招いてティーパーティを催していたそうです。

アルフレッド・ヒッチコック監督の名作映画「北北西に進路を取れ。」をはじめ、映画やTVドラマ撮影に使用される邸宅美術館です。

クリスマスシーズンを迎えるとより美しさを増します。

Ogden Mills Mansion

Staatburgh State Hstoric Site

ハドソン川を見渡すNY州北部の歴史街に佇むOgden Mills邸宅美術館。

アメリカ史で最も繁栄した19世紀・Gilded Age(黄金期・ギルト時代)に活躍した銀行家。

女性的な優美な佇まいのギリシャ・ローマ古典主義の建築様式が人気です。

ティファニー特注のMills夫人コレクションのディナーウェアや銀器は圧巻の美しさ。

ホリデーシーズンには紅茶メーカーHaney & Sonとのコラボレーションによる、お茶会が美しく彩られたダイニングルームで催されます。

歴史に思いを馳せながら頂くティータイムは格別なひと時となることでしょう。。

The Mount

Edith Wharton's Home

ザ・マウント

イーディス・ウォートン邸宅美術館。

マサチューセッツ州レノックス

Lenox , Massachusetts.

緑豊かな広大な敷地に佇む

邸宅の女主人の好みが反映された明るく開放感のあるフレンチ&イタリアンネオクラシカル様式の室内装飾。建築はここニューイングランド地方特有のニューイングランドコロニアルジョージアン建築様式。

​この美しい邸宅の女主人は19~20世紀に活躍した世界的に著名なアメリカ人小説家

Edith Whartonイーディスウォートン。

イーディスウォートンはNY上流階級の出身で保守的なNY社交界生活と当時アメリカで流行した暗く重い英国ヴィクトリアン様式の邸宅暮らしに息苦しさを感じていました。

19世紀後半アメリカ史黄金期GILDED AGE

(ギルド時代)の華やかなNY上流階級を描いた小説The Age of Innocenceの中のEllen伯爵夫人は

イーディスウォートン自身を重ねた自伝的な要素を含む小説とも言われています。

そんな作者の心情を反映

させ明るく開放感のある邸宅へイーディス

自身が建築デザインから室内装飾を手がけました。

映画やファッション誌の撮影に使用される均整の取れた女性的な美しい邸宅や庭園。

作者と小説の関係性に思いを馳せて見学してみるのも良いかもしれません。

テラスカフェでは美しい庭園を眺めながら軽食が頂けます。

The Coe Hall Historic House Museum

​The Coe邸宅美術館

NY州ロングアイランド・オイスターベイ。

映画「華麗なるギャツビー」の舞台ともなったNY州郊外の高級避暑地オイスターベイにWiiliam Robertson Coe氏一家が夏の余暇を過ごした別荘邸宅美術館はあります。

Coe氏は14歳の頃、英国からアメリカに渡り保険・鉄道・石油業で成功し、20世紀アメリカの大富豪の一人となった人物。

邸宅は英国カントリーエステイトハウスの重厚感の設えのなか

Coe夫人の1階ティーサロンはマリーアントワネットのプティトリアノンを模範としたとされるネオクラシカル様式の女性的なインテリアで設えられています。

穏やかな自然光が入り込む

Coe夫人のティーサロンはTea TimeやBliss Victoriaを初めとするインテリア誌に取り上げられる優美なサロンです。

​Winterthur Museum

Winterthur Museum.Garden&Library

邸宅美術館

Winterthur,  Delaware

デラウェア州

 

美術館受付エントランスから

専用バスに乗り広大な庭のツアー終点に邸宅美術館はあります。

 

この美しい古典ギリシャ主義建築様式の邸宅主だったのは、18世紀フランスからアメリカに渡り大富豪となったPierre Samuel du pont de Nemours氏。

邸宅名のWinterthurは彼の故郷スイスの土地に由来しています。

 

アンティークコレクターであり園芸家でもあったDu Pont財閥3代目当主Henry Francis du Pont氏が1951年に美術館として一般に公開。約9万点ものアンティーク家具・絵画・テーブルウェア・シルバーなどがアメリカ発祥のフェデラル様式の美しく厳格なインテリア空間に展示されているのが魅力です。

インテリアやテーブルセッティングに精通するDu Pont夫人によりパーティの際のデコレーションやテーブルは設えられたそうです。

 

圧巻のフェデラル様式の室内装飾や家具をまじかに鑑賞できる数少ない美術館です。

 

別館カフェではハイティーが楽しめます。

(要予約制)

 

 

 

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