18世紀後半~20世紀前半、アメリカは芸術・美術・文化・富が世界から集まり、特に東海岸や南部の州に集中し、アメリカ史でもっとも繁栄した華やかな時代をGilded Age(ギルド/黄金時代)と呼びます。

そのGilded Ageに建築された、現存する歴史的建造物が邸宅美術館として一般に公開されています。

建築様式、室内装飾美、またテーブルウェアをはじめてとする調度品を

当時、邸宅に暮らした夫人たちに焦点を当て、米国AIAアンティーク鑑定士の視点から、これまで訪れた邸宅美術館を徐々に紹介をしています。

ザ・マウント

イーディス・ウォートン邸宅美術館。

マサチューセッツ州レノックス

Lenox , Massachusetts.

緑豊かな広大な敷地に佇む

邸宅の女主人の好みが反映された明るく開放感のあるフレンチ&イタリアンネオクラシカル様式の室内装飾。建築はここニューイングランド地方特有のニューイングランドコロニアルジョージアン建築様式。

​この美しい邸宅の女主人は19~20世紀に活躍した世界的に著名なアメリカ人小説家

Edith Whartonイーディスウォートン。

イーディスウォートンはNY上流階級の出身で保守的なNY社交界生活と当時アメリカで流行した暗く重い英国ヴィクトリアン様式の邸宅暮らしに息苦しさを感じていました。

19世紀後半アメリカ史黄金期GILDED AGE

(ギルド時代)の華やかなNY上流階級を描いた小説The Age of Innocenceの中のEllen伯爵夫人は

イーディスウォートン自身を重ねた自伝的な要素を含む小説とも言われています。

そんな作者の心情を反映

させ明るく開放感のある邸宅へイーディス

自身が建築デザインから室内装飾を手がけました。

映画やファッション誌の撮影に使用される均整の取れた女性的な美しい邸宅や庭園。

作者と小説の関係性に思いを馳せて見学してみるのも良いかもしれません。

テラスカフェでは美しい庭園を眺めながら軽食が頂けます。

The Mount

Edith Wharton's Home

​The Coe邸宅美術館

NY州ロングアイランド・オイスターベイ。

映画「華麗なるギャツビー」の舞台ともなったNY州郊外の高級避暑地オイスターベイにWiiliam Robertson Coe氏一家が夏の余暇を過ごした別荘邸宅美術館はあります。

Coe氏は14歳の頃、英国からアメリカに渡り保険・鉄道・石油業で成功し、20世紀アメリカの大富豪の一人となった人物。

邸宅は英国カントリーエステイトハウスの重厚感の設えのなか

Coe夫人の1階ティーサロンはマリーアントワネットのプティトリアノンを模範としたとされるネオクラシカル様式の女性的なインテリアで設えられています。

 

穏やかな自然光が入り込む

Coe夫人のティーサロンはTea TimeやBliss Victoriaを初めとするインテリア誌に取り上げられる優美なサロンです。

The Coe Hall Historic House Museum

Winterthur Museum.Garden&Library

邸宅美術館

Winterthur,  Delaware

デラウェア州

 

美術館受付エントランスから

専用バスに乗り広大な庭のツアー終点に邸宅美術館はあります。

 

この美しい古典ギリシャ主義建築様式の邸宅主だったのは、18世紀フランスからアメリカに渡り大富豪となったPierre Samuel du pont de Nemours氏。

邸宅名のWinterthurは彼の故郷スイスの土地に由来しています。

 

アンティークコレクターであり園芸家でもあったDu Pont財閥3代目当主Henry Francis du Pont氏が1951年に美術館として一般に公開。約9万点ものアンティーク家具・絵画・テーブルウェア・シルバーなどがアメリカ発祥のフェデラル様式の美しく厳格なインテリア空間に展示されているのが魅力です。

インテリアやテーブルセッティングに精通するDu Pont夫人によりパーティの際のデコレーションやテーブルは設えられたそうです。

 

圧巻のフェデラル様式の室内装飾や家具をまじかに鑑賞できる数少ない美術館です。

 

別館カフェではハイティーが楽しめます。

(要予約制)

 

 

 

​Winterthur Museum